大人の視点で大人が読むにはいいのですが、物事の良し悪しの基本を勉強中の幼児には、ちょっと早い内容です。失敗が発覚しそうになって恐怖に震えたなら、そこで勇気を持って謝るというのが幼児には理解しやすいストーリーなのでしょうが、この本のねらいはそういったことにあるのではないので、違うところに結末が結ばれます。
いつもよい子でばかりいたわけではない普通の子供時代の自分を生々しく振り返るような絵本です。シリーズの他の本も子供の心の衝動のようなものが描かれています。大人は子供の心のありようを忘れてしまいがちですが、大人でありながら子供をこんな風に鮮烈に書けるのがアン・グットマンさんならではなのでしょう。
今現在リサとガスパールと同じ年代にあり、自分と重ねて読める小学生から、子供時代を思い出す大人向けの絵本です。
幼稚園児には「ペネロペ」がお奨めです。「リサと〜」シリーズでは、「リサかぜをひく」は、善悪が関係ない話で風邪をひくと両親にやさしくしてもらえるうれしさが書かれているので、うちの子はもっぱらこちらをよろこんで読んでいます。 いたずらっこめ!リサのおばあちゃんちに遊びに行ったリサとガスパール。雨が降ってるから外で遊べなくて退屈なんだ。「楽しいこと探し」してるんだけど、大人におこられちゃって・・・子どもってこういうこと考えてるよね。 素敵なナイショ話…!!遅ればせながら…やっとガスパールとリサに会えました!まるで、ウチのやんちゃ(イヤ…むしろ凶暴?!)なお嬢を思い起こさせるような、強烈で愛らしいイタズラにすっかりまいってしまいました。絵のタッチも輪郭を強調せず、優しい色使いで描かれているので読んでいる私の方まであったか〜い気持ちになれました。次から次へと素敵なイタズラを繰り出すふたり(二匹?)ですが、少々怒りっぽいパパとママ、そして優しいお祖母ちゃんに囲まれて、のびのび豊かな毎日を送っているんだろうなぁ…なんて。暖かくて大らかな大人が、元気で素直な子供と手を繋げるのだろうと彼等の本に出会って改めて思いました。
雨が降ったら又読みたいな…
イタリアが舞台である華やかさに惹きつけられるが それ以上に本作の隠し絵のテーマがイエスキリストの生涯であり それを探すのが実に楽しい。絵に点景として出てくる子供達もローマ兵の格好をしている等 実に芸も細かい。
一作目では まだ騙し絵程度であったが この2作目から本格的に童話や物語を取り込み始めたのが安野である。初めに思いついたときには さぞかし興奮したろうと思う。それほどたくみな絵本である。
まぎれもなく大人の為に絵本である。20年以上観ているが 飽きない。 イタリアならではの仕掛けがいろいろ第一巻の中部ヨーロッパ編に続く第二巻はイタリア編です。前作と違って地域が限定されているので、その土地ならではの仕掛けがいっぱい♪
前作同様、子供のころに馴染んだ名作はもちろん、イタリアの有名な観光名所、ボッティチェリなどの絵画、そして、やはりヴァチカンのある国だけあって聖書の逸話をたくさん発見することでしょう。
子供にもわかりやすいお話と大人にはその博識をためされるような高度なしかけで、誰でも楽しめる一冊です。
一回見て満足するのではなく、何年かごとにでも見直してください。きっと、新たな発見に自分の成長を感じるはず。 みっけ♪この絵本には「文字・ことば」はありません。安野光雅さんのイラストを楽しむ絵本ですが、ただぼーっと眺めているだけではもったいない!ページ毎に必ず登場する人物がどこにいるか探したり「これはもしかして3匹のコブタの話の絵?」「これは、、、、」と次々見つけるのもまた楽しい!
その反面「このお話の題名は何だったか?!」とかなり悩まされたこともあります。
童話(昔話など)をよくご存知の方にはゲーム感覚としても楽しめる絵本です。
地面中から手が「にゅーっ」とでてきて猫や自動車やサラリーマンのおじさんなんかを「するするする」と土の中に引き込んでしまうのです。次は何が・・・・っていうどきどきはらはらと、いつのまにかお話に自分が引き込まれてて・・・・そして最後のせりふ、イラストには笑ってしまいます。言葉も少なく、イラストも楽しいので小さいお子さんでも長新太ワールドを十分楽しめると思います!
蔵が12あるけれど、最後の12番目の蔵はあけていけません。と言われます。壱の蔵にはお正月、弐の蔵には節分と季節の行事を楽しむ風景がはいっています。絵の手前には、蔵の格子戸が黒く描かれているので、絵本を見ている私達も、蔵を覗いている気分です。
今はちょうど3月なので、参の蔵のお雛様をかざっている場面を娘がよろこびます。「灯りをつけましょ…」とページを開くと歌いだします。 大人の私は、うぐいすが悲しげに鳴いて巣をとびさっていくのが、なんともものがなしいのですが、子どもはそうでもないようです。 扉の向こうには四季折々の風景が・・・。赤羽末吉氏の描く世界はとても美しい。こういう絵を子供に出来るだけ見せてあげたいと、つくづく思う。「あけてはいけませんよ」と禁じられたくらの扉を開けると、それぞれが四季の風景があった。。。それは、改めて、日本人の忘れかけている、日本の風土らしさを再認識させてくれる。日本ならではのお話なのだ。そして、お話もさることながら、扉の向こうの風景に、見とれてしまうのは、読み手としての「親」なのであろうか。とても日本的な姿をそこに見出す。